イギリスのロンドンで開催される「チェルシーフラワーショー」はエリザベス女王が総裁を務める
英国王立園芸協会(RHS)が主催の150年以上の歴史と権威のある
国際ガーデンショーの最高峰です。
世界のトップガーデナーがその卓越されたテクニックと知識を駆使し競い合うガーデニング世界選手権と言った方がわかりやすいでしょうか。
英国では、5月から7月を「ザ・シーズン」と呼び、英王室も出席される競馬「ロイヤル・アスコット」やテニスの「ウインブルドン選手権」など、ロンドンとその近郊を舞台にアッパークラスの人々が集うさまざまな社交イベントがこの時期に繰り広げられる。
ザ・シーズンの幕開けイベントとして知られるのが、毎年5月にロンドンで開催される「チェルシー・フラワーショー」。
ガーデニングが国民的ボビーと称されるこの国で、チェルシー・フラワーショーの季節は街全体が大いに盛り上がります。
BBC(イギリス国営放送)は会期中5日間に渡りイベントの模様を頻繁にテレビで中継し、ガーデンニングの最新トレンドや注目のデザイナー、同イベントに訪れたセレブリティーたちのコメントに至るまで、園芸に関するありとあらゆるトピックスをリポートしています。
また、チェルシー・フラワーショーが開催される「チェルシー・ロイヤル・ホスピタル」の最寄り駅、スローンスクエア駅周辺のブティックやレストランは、ショーとコラボレーションして店先を花でデコレーションするプロジェクト“チェルシー・イン・ブルーム”が展開され毎年大きな話題になっています。
市内の各レストランも、ショーの会期中に花をテーマにしたスペシャル・メニューを提供しイベントに華を添えています。
ロンドンはこの時期、世界中から集まるガーデニング愛好家を、最高のホスピタリティーで迎えてくれるのです。
今年のチェルシー・フラワーショーでのガーデン部門の展示は、前年同様3つのカテゴリーに分けられています。
イベントの花形であり、世界屈指のガーデン・デザイナーたちが名前を連ねる「ショー・ガーデン」
中小規模のガーデンでありながら、想像力に溢れた芸術性と職人的アプローチが求められる「アーティザン・ガーデン」
従来のガーデンの既成概念を打ち破る斬新なアイデアを全面に打ち出した「フレッシュ・ガーデン」
このフレッシュガーデン部門がMIAプロジェクトが参加するクラスになります。
それぞれの部門において厳密な審査がなされ、毎年基準を満たした作品に、ゴールド、シルバー・ギルト、シルバー、ブロンズの各メダルが贈られる。
チェルシー・フラワーショー
Chesea Flower Show 2015
5月19~23日 チェルシー・ロイヤル・ホスピタルにて開催
Royal Hospital, Chelsea, London SW3